社長さん必見! スムーズな事業承継のポイント
On 2017年7月26日 by admin後継者の育成について
「事業承継」とは、企業の運営を次世代の社長に引き継ぐ行為です。うまく事業承継が行われずに現社長が働けない状態になると、企業運営が大きく混乱するおそれがあります。これを避けるために、平常時から次期社長(候補者)を育てておく必要があるのです。とはいえ、社長の候補を育てるのは簡単ではありません。誰を社長にしたらいいか見当がつかない場合があるでしょうし、現社長の親族を次期社長にしたいと思っても、年齢や経験の点で大きな不足がある場合もあります。それだけに、スムーズな事業承継には長期的な計画が必要になるのです。現社長が「まだまだ自分が経営にあたるぞ」と考えていても、永久に社長の立場を続けることはできません。従業員とその家族のためにも、次期社長の育成は優先度の高い項目として検討してください。
M&Aを活用する方法もあります
次期社長の育成が大切だとわかっていても、なかなかうまくいかない場合があります。また、現社長の急な体調悪化などにより、育成に時間をかけられない事例もあります。そのようなときに検討したいのが「M&A」です。M&Aとは、Mergers and Acquisitionsの略称で、合併と買収という意味です。複数の企業がひとつの組織として運営されるように、各経営者が交渉します。中小企業で後継者が見つからない場合、ほかの企業の傘下に入ることで従業員の雇用や取引先との関係を守れる可能性があります。うまく交渉相手が見つかれば、経営資金が潤沢になったり、自社になかったノウハウを手にできるなどメリットが生じることも少なくありません。
事業承継とは、簡単に出来るものではありません。そのため、時間をかけて、しっかりとした準備を行っていくよう心がけましょう。